次は2話以降に参りましょう。
おっと、その前に2話に行く前に、明転があったんですよね。
明転っていうのは、舞台が明るいまま大道具などの転換をすることです。
暗いときにするのが暗転です。
用語解説終わり。
で、この時点まで短編集であることを知らなかった私は、
「ハ?ホ?ヘ?」でした。
「なんだコレ?誰だコレ?えー!?」でした。
隣のお客さんが取り出してたパンフを覗き見して、全てを悟りました(笑)
「あぁ、転換だったんだ。カーテンコールかと思った(汗)」
そんな経緯があって、第2話「forget me not」に移るわけです。
「血のりがスゴイ!リアル!!」って思って見てましたが、きっとあれはトラブルだったんですよね。
とがった物を持って殺陣をやる時は注意しましょう。
コワイ。
・・・あれ?
でもチラシには『切れば血が出る』て書いてあるね?
じゃぁあの殺陣では、ホホを切りつけて正解だったのかな?
毎公演、切りつける箇所が違うとか?
・・・うむむ、謎ですな。
続いて第3話「田崎メンタルクリニック物語〜序章・開店前夜」です。
心理カウンセラーの資格をもってる私としては、そういう意味では一番興味を持って見られたかな?
一番笑えた話ではあったけど、やっぱり乗り切れないのは第1話で書いたのと同様の理由。
一番大切な土壌がしっかりしてないから、どうしても上滑りになってしまう。
この後に見た別の芝居が、役者さん同士の関係性というか、あいだに流れる空気というか、連携というか、雰囲気というか、そういう言葉以外の部分でものすごく完成されてて。
役者さんのほんのちょっとした仕草ひとつ、間の取り方ひとつで、思わず笑ってしまうような感じがあったから。
どうしてもそれと比較して、シーン全体としてひとつのモノを作ってる感じがしなくて、役者さんそれぞれが自分だけのことを考えて作ってる感じがしてしまうんですね。
それが役者のせいなのか、演出家のせいなのか、はたまた普段の人間関係のせいなのかはよくわかんないけどね。
長々と書いてもアレなんで、
(いや、すでにもうずいぶんと長いけど(汗))
まとめに入ろうかな。
【まとめ】
『こういう世界観だ』って言われてしまえばそれまでなのかもしれませんが、全体的になにかチグハグでバラけてる感じがしました。
制作とか情宣とか、ハイレベルな部分は相当な能力をお持ちの劇団だと思うので、もうすこし、こう、ギュっとベクトルが揃うともっと面白くなるかなぁと思います。
私自身がベクトルの統合性を一番気にして芝居作りをするタイプなので、そんなところが気になってしまった公演でございました。
以上。
【追伸】
>アーノルド.S.ネッガー制作担当者様
今回は招待していただきまして、どうもありがとうございました。
多少、私の主観に立って意見してる部分もあるかと思いますが、
表現っていうのは、やはり受け手の価値観であったり、大切にしてる部分に焦点が当たるものだと思いますので。
私は、こんな部分で気付きがありましたよ。
っていうことですのでね。
例えば私は照明や音響にはあんまり興味がないので、そっち方面のことはちっとも気になりませんでしたし(笑)
まぁ、今後の活動において、何某かのお役に立てれば幸いでございます。
これからのますますのご活躍をお祈り申し上げます。
ではでは。