舞台用語辞典「た」行
- ツマ ⇒けこみ
- 二重舞台などの舞台面から垂直方向に伸びた面で、なおかつ客席と垂直方向の(つまり横)部分。
けこみの子分でけこみとして一緒にされる事の方が多い影の存在。
仕込時間がない時など一番最初に手抜きをされる。
- 着到(ちゃくとう)
- 本番15分くらい前に流れる和風の調子のいい音楽。
本来は座長がコヤ入りした時間を出演者に知らせるために演奏したそうだ。
又は単純に到着の意味で使われる。
- 東西(幕)
- 舞台の前奥のこと。東西幕は袖幕のさらに奥にある縦方向の見切れを隠すための幕。
どっちが東でどっちが西なのか不勉強なため不明。
ただ東西幕以外に舞台に関して東西と言う言葉を聞いた事が無いので「その立ち位置もうちょっと東へ寄って」と使っていいのかどうか…
- 飛び道具(とびどうぐ)類:色物
- 演技本来の実力ではなく、発想や演技方法で観客の意表をつき続ける役者のこと。
色物の上位に位置しギャグはけっしてはずさない。
飛び道具は卑怯だと言う意見もあるが、今時中世のチャンバラな発想で芝居をやってはいけない。
近代演劇たるもの飛び道具など当たり前で、劇団に一人、使ったら最後の“ICBM”くらい用意しておこう。
- 鳥屋(とや)
- 花道や仮花道の突き当たりにある小部屋。鶏小屋の様子からこの名前がついたらしい。
多くのホールでは物置代わりに使われ、いざ使おうとすると、その前に色んな荷物の引越しが必要になる。
客席から舞台に上がる階段の置き場所として使われたり、出演者がここから舞台を覗いたり、舞台監督がお客さんの入り状況を見たりと色々と用途が多いが本来の用途にはなかなか使われない、かわいそうな場所。
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